「ドールにセーター編みたいけどゲージって絶対とらないといけないの?面倒…」そう思った事はありませんか?
私はめっちゃあります。
と言うわけで、最小限の努力でドールに必要な目数を割り出す方法を開発しました。
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そもそもゲージって何?
そもそもゲージって何?って方のために軽く説明すると
「この針でこの毛糸を編むと10×10cmは??目×??段になります。つまり1cmは何目何段です」と言うサイズの基準になる数値を割り出すために編む試し編みです。
使用する針の太さや糸の種類、さらに編む人間の糸を引っ張る強さで微妙に変化する物なのです。
毛糸や編み物本にも記載されているのですが、あくまで「標準ゲージ」なので自分で編んで必ず標準ゲージと同じようになるとは限らないと言う恐ろしい代物です。
で、これがですね、「編み始めや端、編み終わりは編地が均一ではなくなるので15×15cmを編んだ中央部分から10×10cmを数えましょう」などと指南されているのです。
15×15cmて……オビツ11なら立派にラグにできるじゃないですか…。
ゲージ用に編む時間でセーター編めちゃうよ…やってらんね…
なので、できるだけ省エネで目数を割り出しました。
あくまでドール用!です。
人間用にセーターなど編む方はきちんとゲージをとった方が理想のサイズ感に仕上がると思います。
超雑ゲージの考え方
簡単に言えば10cmの目数と段数がわかればいいんでしょ? なら中の部分は必要なくない?
という考え方で「目数を数えるために数段編んだら、段数を数えるために目数を減らして必要段編む」という行動をするのです。
実際に編んでみる
まずは作り目を作ろう
つーわけで実際に作ってみます。
今回使った道具はこちら。
* セリア ひつじちゃんナチュラル中細
* 輪針 3号
まず15cmくらいになるように作り目をします。
一般的な「編みたい長さの3倍の長さで指で最初の作り目をして」って方法で一段目を作り目してもいいんですが、
個人的にはマルティナさんの棒針で作る作り目が糸端が短く済んで好きです。
こちらの動画で解説されている作り目です。
作り目ができたらそのまま何段か編みます。
ここまでは普通のゲージ用の試し編みと一緒ですね。
今回、必要以上に作りすぎまして、75目ありました。こんなに要りません。
作り目の次の段を編むと一段目の本当の長さがわかります。
今回長すぎて私のやる気がそがれたんで、この段階で45目まで減らしました。
編みたくない分の目を針から引っこ抜いて次の段を編むという力技です。
大丈夫、意外とほどけません。
目数を数えるために2,3cm分編む
メリアス編み(表から見ると全部表目になる編地)で6段編んだところで幅が2㎝になりました。
目数の確認用ならこのぐらいの段数で十分かなって思うので、次の段階に移ります。
段数を数えるために目数を減らしてさらに編む
2,3cm編めたら奇数段(表目を見ながら編む段)で7㎝くらいまで、今回は30目のところまで編んで次の段に移ります。
あ、編地が丸まるのは仕様です。
気になる方は試し編みが終わったらスチームアイロンをかけてください。
かけなくてもゲージは取れます。
先程と比べてサクサク編める事に感動しつつ10cm、もしくは作りたいセーターの長さ+αの長さまで編みます。
解けないように伏せ目をしても糸を切ったら超雑ゲージの完成です。
目数と段数を数えてメモする
虫ピンや待ち針で広げて固定します。
そしてまず目数から数えます。
できるだけ真ん中を数えるようにします。
画像の待ち針から待ち針を数えました。今回10cmで27目でした。
同じように段数も数えます
待ち針から待ち針を数えて……7cmで28段でした。
最後に1㎝あたりの目数と段数を割り出しておしまいです。
編地にメモをつけて毛糸と一緒にしておくと、次に編むときに便利です。
ちなみに毛糸を巻いている紙にメモと編地をホチキスで留めたものがこちらです。
お疲れさまでした!
超雑ゲージを使った猫耳ニット帽の作り方は「超雑ゲージのスワッチを使ったオビツ11用猫耳ニット帽の作り方」に書いてあります。
ぜひ読んでみてくださいね!